トヨタ生産方式では、段取り替え時間を「外段取時間」、「内段取時間」、「調整時間」に層別して、以下の4つのステップの順番で段取り時間を短縮します。
この順番で行う理由は、工程内で行う段取り替え作業時間を先に減らし、1日の製品の切替え回数を増やすことで、「平準化生産」による在庫量削減の恩恵を先に受けるためです。
1日の段取り替えに使える時間によって1ロットの量が決まります。例えば、
上式より、「小ロット生産化」するならば段取り替え時間を短縮するか、可動率を向上すればよいということです。
このステップでは、事前に以下のように段取り替え作業時間を「外段取」、「内段取」、「調整」に層別します。
次に内段取りを以下のような切り口に分類して、改善を実施します。
ここでは、調整項目を減らすことを目的とした改善を実施します。(上記プレスの例でのストローク調整廃止など)
外段取りを以下のような切り口に分類して、改善を実施します。
以上が、「ジャストインタイム」の5原則の1つ「小ロット生産化」です。
近年の製造業では、多様化するマーケットニーズの変化に適応すべく「少量多品種化」と「短納期化」に対する要求が高まっています。
また多くの現場では、日々の量産と小ロット生産を並行して進めているため、管理業務はさらに肥大化・複雑化しており、緻密なスケジュール管理や在庫管理が求められています。
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