導入事例
工程 : 金属加工 (切削・研磨・放電加工)
株式会社 ShinSei精工は創業以来、精密加工技術を強みとされています。
精密金型開発や精密成形にも取り組んでおられ、お客様の要望に一品一様にお応えされている企業様です。
R&Dにも力を入れておられ、非接触で金属材料の組成を計測できるツールの開発もされています。
2018年後半から『“ものレボ”工程管理』をお使いいただいており、今回は、導入前の課題がどのように解決されたか、現場とのやり取りに変化があったか、などを工場長の蒋様に伺いました。
取締役である芦田様には、導入後の定量効果をお伺いしました。
ものレボ導入前は、帳票類は紙やPCの色んなフォルダに保管されていました。そんな状態だったので、いざお客様とのやり取りで過去の帳票が必要になった際に、当然探すのに時間がかかります。1時間くらいかかることもあれば、最悪見つからないことも…。
外注に出す際の見積資料は保管すらしていなかったので、同じ製品であっても毎回数社の見積をもらって、比較して、という手順を踏んでいました。
現場とのコミュニケーションにおいてもすれ違いががあったり、意見がぶつかることもあったんですよね。
現場のリアルはこちらでは分からないことが多く、こちらが依頼したことに対して「忙しいから無理」と言われても、「急ぎだからなんとかしてよ」と思ってしまっていました。
あとは、「その作業、後回しで大丈夫?」「安く見積もりすぎてない?」と現場や営業担当者に頻繁に確認していました。相手からすれば、「そんなに心配しなくても」と思われることもあったと思います。
はい!とても助かっています。
ものレボを導入してからはとにかく管理が楽になりました。
必要な情報が全て蓄積されているので、管理ナンバーさえ分かれば「過去の外注先」や「製造に必要な時間」「価格」など、すぐに情報を見つけ出すことができます。
価格交渉にも活用できていて、以前の見積より高かった場合、「なぜ高くなったのか?」等理由を確認しながら交渉や検討をしています。
こちらが見積を出す際にも過去実績があることで、必要に応じて価格を調整することもできます。お客様にも価格調整の理由をデータに基づいてお伝えできるので、納得感のある交渉ができるようになりました。
社内のコミュニケーションにも大きな変化がありました。
特急品を受けたらそのまま現場に持って行って「お願い!!!」と依頼して何とか対応してもらっていた状態でしたが、今は一緒にものレボの画面を見て、工程を動かして無理なく調整できるようになりました。
進捗や過去実績はどこにいても確認できるので、現場や営業担当者への質問も減り、以前より、お互いにストレスなくコミュニケーションが取れていると思います。
内製か外注かを判断する際も、現場とコミュニケーションを取りながら工程を調整して、どうしてもできない場合は外注に出す判断をしています。お互いに「なぜできないのか」が明確になるのでスムーズに判断できるようになりました。高付加価値な案件はなるべく社内で対応するようにしているのですが、少し難しい工程の場合には、みんなで集まって一緒に工程を検討しています。
スケジュールに余裕がありそうな場合は「予定を早めて今日やりきろう!」「少し納期を早めよう!」などの指示も出していますよ。
自分自身の変化としては、正確なデータがあるということと、見える化されていることで今まで気づかなかったことにも気づくようになり、考え方も変わったと思います。
スムーズに生産できる工程に組み替えてみたり、自分たちの工夫ではこれ以上価格を下げられないと分かった場合には「材料屋さんに交渉してみよう」など、今まで以上に多方面から考えられるようになりました。
原価計算までできるので「損になっている製品」なども見えるようになって、「もっとこんな風にすれば良いのでは?」など改善のイメージも湧くんです。各工程のどこがロスになっているのか、改善ポイントが見えてくると楽しいです。
自分が組んだ工程と実際の作業工程実績を見比べて「自分の見積もりが正しかったかどうか」も確認するようにしています。大きな差がある場合は「なんで?」と現場に聞きに行って、次の計画を修正できますし、差異が小さかった時は「自分の見積もりが正しかった」と思えて達成感にも繋がっています。
インターネットにアクセスできればスケジュールを確認できるので、次の日のTODOや朝礼で話す内容は、家でものレボを確認して考えたりもできるので早く帰りたい日に帰れるようになりました。
お客様先での打ち合わせの際に「これもお願いしたい」と追加で図面を渡されても、その場でものレボを確認して回答できるようになりました。
お客様からの信頼の面でも大きなメリットだと思っています。
以前までは、外注に出している案件については記憶と感覚を頼りにしていて、思い出した時や手が空いた時に進捗を確認している程度だったんです。
今はものレボを見るだけで手配してからの経過日数や受入予定日がすぐに分かるので、問い合わせすべきかどうかの判断が明確になり、気持ち的に楽になりました。
一番のメリットは、スケジュールの空き状況が可視化されることで、「将来の機械の空き状況」が見えるようになったことです。
それにより、効率的に仕事を入れていけるようになりました。
今まで本来内製でできるものを外注してしまっていたことにも気づくことができ、内製化比率の向上に繋がって、限界利益率が74%も増加しました。
社内での改善活動も習慣化してきましたし、引き続き活用していって数字にどのように表れるかが楽しみです。
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